四分五裂
四分五裂
[よみ]
しぶんごれつ
[意味]
ばらばらに裂けること。
[出典]
『史記・張儀列伝』中、張儀が魏の哀王に、魏国のおかれた状態を説明し秦と同盟するよう説いた以下の記載より(『戦国策・魏策』にも同一の記事有り。梁と魏は同じ国を指す)【白文】梁之地勢、固戰場也。梁南與楚而不與齊、則齊攻其東。東與齊而不與趙、則趙攻其北。不合于韓、則韓攻其西。不親于楚、則楚攻其南。此所謂四分五裂之道也【訓読文】梁の地勢、固より戰場なり。梁は南、楚と與にす、而れども齊と與にせず、則ち齊はその東を攻む。東、齊と與にす而れども趙と與にせず、則ち趙はその北を攻む。韓と合はざれば、則ち韓はその西を攻む。楚と親しまざれば、則ち楚はその南を攻む。これ、謂ふところの四分五裂之道なり。【現代語訳】梁の地勢は、もともと戦場のようなものです。南方の楚と仲良くしても齊仲良くしなければ、齊は梁の東を攻めるでしょう。東方の齊と仲良くしても趙とそうでなければ、趙はその北方からを攻めるでしょう。韓と争えば、韓はその西から攻めてきます。楚と和していなければ、楚は梁の南を攻めるでしょう。これは、四分五裂の状態というものです。
[用例]
その政党は、内紛で事実上四分五裂の状態だ。
『Wiktionary』より
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