四面楚歌
四面楚歌
[よみ]
しめんそか
[意味]
周りに味方がおらず、敵だらけの孤立無援の状態の事。
[出典]
司馬遷『史記』項羽本紀【白文】項王軍壁垓下、兵少食尽、漢軍及諸侯兵囲之数重、夜聞漢軍四面皆楚歌、項王乃大驚曰、「漢皆已得楚乎、是何楚人之多也。」【訓読文】項王の軍垓下に壁す、兵少なく食尽く、漢軍及び諸侯の兵之を囲むこと数重、夜漢軍の四面皆楚歌するを聞き、項王乃ち大いに驚きて曰はく、「漢皆已に楚を得たるか、是れ何ぞ楚人の多きや」と。【現代語訳】項王(楚王項羽)の軍は垓下に籠城していた。兵は減り、兵糧は尽きようとしていた。漢とその配下の軍は、城を幾重にも囲んでいた。ある夜、漢軍のあらゆる方向から、楚の国の歌が聞こえてきた。項王は驚愕して言った、「漢は楚を攻め取ってしまったのか、なんと(敵方に)楚人の多いことだろう」
[用例]
三成は四面楚歌であるとはいへその背後には豊臣家があり、家康の党類は多いと云つても、その中のある者は反三成の故に家康に結ぶだけで、豊臣徳川となればハッキリ豊臣につく連中だつた。(坂口安吾『家康』)
『Wiktionary』より
カテゴリ:社会
キーワード: 数・単位