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漱石枕流

漱石枕流

[よみ]

そうせきちんりゅう

[意味]

『枕流漱石』『石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す』とも。
・負け惜しみの強いこと。
・ひどく無理矢理なこじつけのこと。

[書き下し文]

石に漱ぎ流れに枕す

[出典]

劉義慶『世説新語』排調編<六朝の宋>【白文】孫子荊、年少時欲隠、語王武子当枕石漱流、誤曰漱石枕流。王曰、「流可枕、石可漱乎。」孫曰、「所以枕流、欲洗其耳、所以漱石、欲礪其歯。」【訓読文】孫子荊、年少き時、隠(イン)せんと欲し、王武子に語りて、枕石漱流を当つるに、誤りて曰はく漱石枕流と。王曰はく、「流に枕す可く、石に漱ぐ可けん乎、」孫曰はく、「流に枕する所以は、其耳を洗はんと欲し、石に漱する所以は、其歯を礪せんと欲するなり」と。【現代語訳】晋の孫子荊(孫楚)がまだ若かった頃、厭世し隠遁生活を送りたいと思い、友人である王武子(王済)に、「山奥で、石を枕に、清流で口を漱ぐという生活を送りたい」というところを間違えて、「石で口を漱ぎ、流れを枕にしよう」といってしまった。王武子が「流れを枕に?石で口を漱ぐ?できるものか。」と揶揄した。すると孫子荊は負けじと「流れを枕にするのは俗世間の賤しい話で穢れた耳を洗いたいからだ。石で口を漱ぐのは俗世間の賤しいものを食した歯を磨きたいからだ。」といい返した。

[類語]

牽強付会

[対語]

枕石漱流

Wiktionary』より

カテゴリ:心・感情

キーワード: 自然