虎穴に入らずんば虎子を得ず
虎穴に入らずんば虎子を得ず
[よみ]
こけつにいらずんばこじをえず
[意味]
(「虎が住んでいる穴に入らなければ虎の子を得ることは出来ない」ということから)時に危険な事柄をしなければ、成功することは出来ない。
[出典]
『後漢書』班超伝
[編集]白文
超曰、「不入虎穴,不得虎子。當今之計,獨有因夜以火攻虜,使彼不知我多少,必大震怖,可殄盡也。滅此虜,則鄯善破膽,功成事立矣。」
[編集]訓読文
超曰く、「虎穴に入らずんば虎子を得ず。当今の計、独だ夜に因って火を以て虜を攻むることあるのみ、彼をして我が多少なるを知らぜしむれば、必ず大いに震怖し、殄盡すべし。この虜を滅すれば即ち鄯善破膽し、成事をなす功ならん。」
[編集]現代語訳
班超が言うには「危険を冒さなければ、成功することはない。今の計略としては、夜に鄯善(服属後の匈奴の一支族)の使者の宿営を、火攻めにすることがあるだけである。相手にこちらの勢力を知られなければ、必ず恐怖に駆られ全滅するだろう。この使者を滅ぼせば鄯善は驚いて、(漢の勢いを示すことが)うまくいく。」
[翻訳]
不入虎穴 焉得虎子
[類句]
痛みなくして得る物なし / 卵を割らずにオムレツは作れぬ / 牡牛を捕まえるには角をつかめ / 働かなければコワチュもない / 危ない橋も一度は渡れ
『Wikiquote』より
カテゴリ:行動
キーワード: 動物
地域区分:中国の諺