知らぬが仏
知らぬが仏
[よみ]
しらぬがほとけ
[意味]
1.事実を知らないが故に心を乱されず仏のようにいられるの意。
2.知らないほうが気楽で幸せであるの意
3.転じて、知らないでいることを嘲る(あざける)。
[用例]
1.腰を屈めての辛苦艱難も世を逃れての自由気儘も固より同じ煩悩の意馬心猿と知らぬが仏の御力を杖にたのみていろ/\と病の足もと覚束なく草鞋の緒も結びあへでいそぎ都を立ちいでぬ。(正岡子規 『かけはしの記』)
2.自分が、それを知ったため、応急手当の出来る場合はともかく、それ以外は知らぬが仏でいたい。(菊池寛 『私の日常道徳』)
3.二絃琴の御師匠さんの所で聞いた評判を話したら、さぞ 怒るだろうが、知らぬが仏とやらで、うんうん云いながら神聖な詩人になりすましている。(夏目漱石 『吾輩は猫である』)
[類句]
『Wikiquote』より
カテゴリ:心・感情
キーワード: 神仏
地域区分:日本の諺