論語読みの論語知らず
論語読みの論語知らず
[よみ]
ろんごよみのろんごしらず
[意味]
論語を読んだが内容を理解していない人。転じて、知ったような顔をしているが、物事の本質を理解していない、ということのたとえ。
[語源]
朱熹(朱子)の著書『論語序説』に登場する程子の言葉から。
読論語、有読了全然無事者。有読了後、其中的一両句喜者。有読了後、知好之者。有読了後、直有不知手之舞之足之蹈者。
[用例]
畢竟この輩の学者といえども、その口に講じ、眼に見るところの事をばあえて非となすにはあらざれども、事物の是を是とするの心と、その是を是としてこれを事実に行なうの心とは、まったく別のものにて、この二つの心なるものあるいは並び行なわるることあり、あるいは並び行なわれざることあり。「医師の不養生」といい、「論語読みの論語知らず」という諺もこれらの謂ならん。ゆえにいわく、人の見識、品行は玄理を談じて高尚なるべきにあらず、また聞見を博くするのみにて、高尚なるべきにあらざるなり。(福沢諭吉 『学問のすすめ』)
[類句]
『Wikiquote』より
カテゴリ:知恵・知識
地域区分:日本の諺