後は野となれ山となれ
後は野となれ山となれ
[よみ]
あとはのとなれやまとなれ
[意味]
今をやり過ごせば後のことはどうだっていいこと。
[用例]
なに、忍び足に帰って来た写真師が抜け駆けの功名をやったのです。それと分かると演奏者も、聴衆もあっけに取られて、しばらくは拍手抜けがしたように黙っていましたが、さすがに憤慨した連中があったとみえ、二、三の人たちは、写真師を怒鳴りつけました。が、先方は撮ったが最後「後は野となれ山となれ」です。カメラを手早く収めて、こそこそと逃げ出したすばしこさに、聴衆はまたひとしきり笑いました。(菊池寛『M侯爵と写真師』)
[類句]
『Wikiquote』より
カテゴリ:時間
地域区分:日本の諺