捕らぬ狸の皮算用
捕らぬ狸の皮算用
[よみ]
とらぬたぬきのかわざんよう
[意味]
手に入れていないものを当てにして、様々な計画を立てること。
[語源]
狸をまだ捕まえていないのに、その皮を売ったと考え、儲(もう)けの計算をすることから。
[翻訳]
英語: don't count your chickens before they're hatched (en)don't sell the skin till you have caught the bear (en)
イタリア語: Non fare i conti senza l'oste (it)
[用例]
サフランを少しばかり植ゑて、二三匁の收穫を一圓四五十錢で賣り、柿を賣つたりして、常次はやつと東京までの切符を買つて出て來たのだと云ふ。柿も今年はいつになく豐年だつたけれど、釘が手にはいらないので箱がつくれないし、運輸が思ふやうにゆかないので、柿も二束三文に賣つた話をしてゐた。百圓も貯めて一生涯に一度位は父母を驚かしたいものだと、常次はとらぬ狸の皮算用ばかりしてゐる。(林芙美子 『玄關の手帖』)
[類句]
沖な物あて / 穴の貉を値段する / 飛ぶ鳥の献立 / ヒヨコは秋に数えるものだ / 次の池に水を求める / 子供はいないが名前は付けてる
『Wikiquote』より
カテゴリ:知恵・知識
キーワード: 動物
地域区分:日本の諺