背水の陣
背水の陣
[よみ]
はいすいのじん
[意味]
・これ以上下がれない状態で、必死に物事を行うこと。
・後がない状態に身を置く、置かれること。
[出典]
司馬遷『史記・淮陰侯列伝』より
【白文】信乃使萬人先行、出背水陣(「陳」とするテキストが多数)。趙軍望見而大笑。
【訓読文】 信乃ち萬人をして先行し、出でて水を背にして陣せしむ。趙軍望み見て大いに笑う。
【語釈】韓信は、一万の兵を先行させ、(井陘を)出て、川を背にして陣構えさせた。趙軍はこれを遠くに見て、(その無謀さに、又は、戦を知らないことに)大いに笑った。
【解説】漢の将軍韓信が趙軍と戦ったときに、兵の退路を断って死にものぐるいの戦いをさせたことに因む。実際は、谷間の口(井陘)の前に陣取り、一斉攻撃できないようにし、時間を稼いだところで、別働隊が空になった相手の本拠地を襲い、挟み撃ちにしたもの。
『Wikiquote』より
カテゴリ:行動
地域区分:日本の諺