馬子にも衣装
馬子にも衣装
[よみ]
まごにもいしょう
[意味]
1.(原義 馬子のように下賎な者でも立派な衣装を着ると立派な人に見えることから)見た目が立派だからと言って、中身がそれに伴っているというものではないという警句。
2.中身が無くても、見た目をそれなりに整えれば、ごまかせるものである。
3.(おそらく、語義1を用い謙遜として言ったものから、目下の相手に対して諧謔的に賞賛する用法に転じたもの)普段地味な人が、立派な衣装を着て見違えるようになった様をほめたもの。
[翻訳]
英語:clothes don't make the man
[用例]
1.包装(ラツパー)或はその道の言葉でいへばジヤケツもまた小説のポピユラリチイに大関係をもつてゐる。はじめは書物の汚損を防ぐためであつたこのラツパーの最近の発達は著しいものである。それが所謂馬子にも衣裳といふエフエクトをもつのであることは説明するまでもない。(平林初之輔 『商品としての近代小説』)
2.「馬子にも衣装髪かたちッてね――それゃアあたしだってピラシャラすれば、これでちったあ見なおすでしょうよ。けど、お金ですよ。それにゃア……お、か、ね! わかりましたか」(林不忘 『丹下左膳 乾雲坤竜の巻』)
[類句]
[反対句]
『Wikiquote』より
カテゴリ:人
地域区分:日本の諺