同じ穴の狢
同じ穴の狢
[よみ]
おなじあなのむじな
[意味]
仲間ではなく別々のように見えても、同類であるということ。多く悪党についていう。
[注釈]
「狢」に替え「貉」、また「貍」とも。
[語源]
狢(むじな)が(人間を化かすとされる)狸(たぬき)と、同じ穴で生活する習性をもつことから。
[用例]
また私の厭(いと)わしく思うことは、寺内内閣に反対する党人たちの言論が理性を基礎としないで感情的に傾き、寺内内閣の徒のみが非立憲的であり官僚主義者であるような不公平、不徹底な立論を敢てし、一朝政権を握れば憲政会自身がまた官僚主義者たることにおいて同じ穴の貍(むじな)であることを掩蔽し、寺内、後藤二氏から受取った悪罵以上の悪罵を以(もっ)て酬(むく)いながら、国民の前に怖るべき虚偽を述べつつあることです。(与謝野晶子『選挙に対する婦人の希望』)
『Wikiquote』より
カテゴリ:社会
キーワード: 動物
地域区分:日本の諺