禍福は糾える縄の如し
禍福は糾える縄の如し
[よみ]
かふくはあざなえるなわのごとし
[意味]
災禍と幸福とは糾った(縒り合わせた)縄のように表裏一体であり、一時のそれに一喜一憂しても仕方がないということ。
[出典]
「漢書 賈誼伝」の以下の文といわれる。
(白文)夫禍之與福、何異糾纆
(訓読)それ禍(わざわい)と福、何ぞ糾える纆(なわ、すみなわ)に異ならん。
さらに「史記 南越伝」に以下の文がある。
(白文)因禍為福、成敗之転、譬若糾纆
(訓読)禍によりて福となす、成敗の転ずること、譬れば糾える纆のごとし。
[翻訳]
英語:Good luck and bad luck alternate like the strands of a rope (en)
[用例]
左衞門、今は嘆きても及ばぬ事、予に於いて聊か憾みなし。禍福はあざなえる繩の如く、世は塞翁が馬、平家の武士も數多きに、時頼こそは中々に嫉しき程の仕合者(しあはせもの)ぞ(高山樗牛『瀧口入道』)
[類句]
塞翁が馬 / 善の裏は悪 / それ禍と福、何ぞ糾える縄に異ならん / 吉凶は糾える縄の如し / いい後は悪い / 世は回り持ち / 沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
『Wikiquote』より
カテゴリ:幸福・不幸
キーワード: 物品
地域区分:日本の諺