覆水盆に返らず
覆水盆に返らず
[よみ]
ふくすいぼんにかえらず
[意味]
1.一度離婚した夫婦は元に戻ることはできない。
2.一度起きてしまった事は二度と元には戻らない。
[語源]
古代中国周の重臣であった太公望が、昔の妻から復縁を迫られた時に盆の上に水を持ってきて下に撒いた後で「この水を盆の上に戻す事は出来ないように、私たちの仲も元に戻る事は無い」と言ったという故事から。元の文は「覆水難収」(覆水収め難し)。(出典『拾遺記』)
[翻訳]
チェコ語: neplač nad rozlitým mlékem
英語: It is no use crying over spilt milk
スペイン語: no llorar sobre la leche derramada, no llorar por la leche derramada
フィンランド語: ei kannata itkeä kaatunutta maitoa
イタリア語: non piangere sul latte versato; inutile piangere sul latte versato
ポルトガル語: não chore sobre o leite derramado
ロシア語: о пролитом молоке не плачут (o prolítom moloké ne pláčut)
スウェーデン語: gråt inte över spilld mjölk
中国語: 覆水難収/覆水难收(fù shuǐ nán shōu), 覆水難再収
[用例]
覆水盆にかえらず。人倫は水のように自然のものなんだ。ひっくりかえって流れた水は、どう仕様もねえや。もっとも、自然に元へ集ってくれるなら、それも良しさね。(坂口安吾『街はふるさと』)
[類句]
頭を取ったら髪の毛を惜しんで泣くな / やったことは胸で受け止めろ / 起こった事は起こったものだ / 御飯は御粥になってしまった / こぼしたミルクを嘆いても仕方がない / 後悔先に立たず
『Wikiquote』より
カテゴリ:家族
地域区分:日本の諺