井伊直弼の名言
一期一会
[原文]
そもそも茶の湯の交会は、一期一会といいて、たとえば幾度同じ主客交会するとも、今日の会に再びかえらざることを思えば、実にわが一世一度の会なり。それにより、主人は万事に心を配り、いささかも粗末なきよう親切実意を尽くし、客にもこの会にまた逢いがたきをわきまえ、亭主の趣向、何一つおろそかならぬを感心し、実意を持って交わるべきなり。これを一期一会という。必ず必ず主客とも等閑には一服をも催すまじき筈のこと、即ち一会集の極意なり。
[補足]
茶の席で同じ人と向きあうことになろうが、この機会は一度限りのものなので大事にしなければならないという意味。
『茶湯一会集』より
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