大男総身に知恵が回りかね
大男総身に知恵が回りかね
[よみ]
おおおとこそうみにちえがまわりかね
[意味]
体が大きく間抜けな男をからかっていう言葉。または、体が大きいからと言って、それだけで威圧されるものでもないという警句。
[語源]
体が大きいと、総身(=全身)に知恵がいきわたらず愚かだという川柳から。「小男の総身の知恵も知れたもの」というのもある。
[用例]
半之丞は誰に聞いて見ても、極(ごく)人の好(い)い男だった上に腕も相当にあったと言うことです。けれども半之丞に関する話はどれも多少可笑(おか)しいところを見ると、あるいはあらゆる大男並(なみ)に総身に智慧が廻り兼ねと言う趣(おもむき)があったのかも知れません。(芥川龍之介『温泉だより』)
[類句]
一寸の虫にも五分の魂 / 山椒は小粒でもぴりりと辛い / 独活の大木 / 大男の殿
『Wikiquote』より
カテゴリ:人
キーワード: 人物
地域区分:日本の諺